私達が働けども働けども、時間・精神・お金=生活にゆとりや余裕ができない根本原因の1つは、お金が地方から中央へ、中央から海外へ流失し続けている(バケツの底に穴があいている)からであり、それを防ぐ方法として、私がいつも言っている、「国内や地域で物やお金や情報を循環させていく」ということがあります。バケツの穴が塞がるようになれば、社会の諸問題の多くは自然に解消に向かうでしょう。だから、一人一人がそういうお金の使い方をするのがとても大切だと考えていて、公私共に実践し続けています。
今の国や地方の行政の状態では、お金もある程度は必要ですから、現時点では、「お金のいらない社会」ではなく、「お金のことで困らない社会・コミュニティ」を創ることが重要だと考えています。今は、お金が目的となってしまっている企業や人が多くなったのと、その発行の仕組みに問題があり社会を歪ませていますが、本来、お金は交換の手段でしかなく、いただくことも払うことも悪いことではなく、循環のための潤滑油なのです。
「お金は天下のまわりもの」
この言葉を残してくれた昔の人は本当に凄いと思いますが、これはバケツの穴が塞がった状態で有効なのです。まわって戻ってくるなら、ケチる必要はなく、いくら払ってもいいわけですし「困った時はお互い様」という精神と信頼関係があり、助け合っていければ、そうそう将来が不安になることもないわけです。
今日で2階のギャラリーの展示会が終了しましたが、前回と今回の展示会は特別なものでしたから、微力でも力を入れたつもりです。
当店は、世界最高の日本のものを全国から選りすぐってご紹介し、日本を元氣にする、という理念で運営していて、47も都道府県はありますから山梨の工房や作家さんの展示会をする機会は少ないのですが、前回は北杜市の作家さんの展示会ということで、上記の「地域で循環」のまさに実践の機会でした。地元の宝であるすごい作家さんが、あまり知られておらず、多くの方が作品を生でご覧になったことがないのはとても勿体無いので、実験的に初めてポスターを作り、沢山の方々・お店にご協力をいただきました。
そして、今回は「困った時はお互い様」、震災があった熊本のいぐさ農家さん・九州を応援、ということでテレビ・ラジオなどでも取り上げてくださったり、各所で通信を置いてくださったり、本当に有難く思っています。感謝です。