昨日は、初開催の「こだわりのデニム展」の初日。お客様がどんな感想・印象をもたれるか現場で感じるのも初めてで、ちょっとドキドキしましたたが、おかげさまでご試着いただいた方々にお買上いただき、やはり「真の本物は凄い」と思いました。
このデニムを企画デザインしている方から私自身も改めて商品の説明を伺いましたが、一般的な物とは、生地の織り、糸、縫製、履き心地、すべてがまったく違います。どなたでもご存知の某有名ブランドの国産限定モデルのジーンズが、「駄目な見本」で置いてあります(笑)。それだけしか見ないとそれが当たり前と思ってしまいますが、展示のデニムと比べるとその差は歴然。その差の大きさは、実際にご覧にならないとわからないですし、履いてみないと実感はできないでしょう。間違いなく世界最高の逸品です。こういうモノを紹介させていただけるというのは、本当に幸せなことで有難く、感謝しています。
しかし、こういう物造りができるところがどんどん減っているそうです。ジーンズ作りも織りや縫製などの工程を分業で作りますが、手間が普通の品の数倍から十数倍もかかりますので、依頼しても嫌がられることも多いそうです。この、「手間をいとわない、面倒がらずに、とにかくお客様に喜んでいただけるようにトコトン追求・工夫する・考える」。これこそが日本の伝統の素晴らしさであり、世界最高の品を作り出せる秘訣ですが、それがどんどん失われてきたのです。
本物の物造りを支えるには、本物を買う人がいること、増えること、これにつきます。履ける年数も違いますし、素材もこだわり、手間も何倍もかかっているのに値段はほとんど違わない。通常のビジネスの世界では有り得ない価格設定で、大企業の物に比べ、品質は断然上で原価率は高いわけですから、とてもお買得です。
新品だけではなく、履きこんだジーンズも置いてある(写真左が新品・右が300日(週1回ペースで履くと約6年)履いたもの)のですが、履けば履くほど柔らかくなじみ、良くなっていきます。両方を実際に触っていただくと、「こんなになるんですね!」と皆さん、驚かれます。