私も色々なことを長年学んできたつもりですが、まだまだ未熟。一生勉強。
この本を読んで、「傾聴」については、全然できていなかったと大反省です。著者は、通大寺の住職で、東日本大震災後、被災地で2万人以上の被災者の声に耳を傾けてきた方です。
傾聴について勉強になりましたが、それ以外にも私と同じ考えが書かれていたり、学びがあったので、以下にご紹介します。
「芸術作品に多く触れることで、心の器を広げ、傾聴する力を高めることができるはず」
「誰もが先生だと思えば、謙虚に話を聴ける」
「自己否定の姿勢は自己向上のために(止揚)」
「夫を「どうしようもない旦那」ととらえている妻もいますね。そんな妻は子どもに「お父さんみたいになっちゃダメよ」と夫を否定します。父親の血が半分流れている子どもがそんなことを聞かされたら、本能的に子どもは自分の半分を否定されたと感じます。子どもの人格形成にいい影響を与えるとは思えません。
問題は「相手が100%悪い」と考えてしまう態度です。」
「結婚とは忍耐です。恋愛が愛に変わり、愛は忍耐に変わっていくのが結婚です。
ただし、忍耐とは我慢することではありません。
忍耐とは裏を返せば、「許し合う」ということなのです。」
「恋愛→愛情→結婚→忍耐→許し合い→信頼、です。」
「根拠など必要ない。人生、先のことは誰もわからないんだから」
「根拠がないと不安が生まれ、結果が出ないと不満が生まれます。でも根拠なんてどこまで行っても見つからないし、結果なんてどうなるかわかりません。
そういう根拠のない、結果がどうなるかわからない世界を私達は肩を寄せ合って生きているんだという、そういう認識をもたない限り、人生の苦しみからは抜け出せない」
「人は一人では生きていけません。私たちは誰もが誰かに頼って生きていかざるを得ないのです。その根本原理をよく理解し、もっとラクに、上手に甘えながら生きていけばいいと思います。」
「人間はさまざまなつらいこととか、悲しいこととか、どうにもならないこととか、たくさん背負いながら、なんとか自分の中で折り合いをつけながら生きていくもの」
「誰かと何か難しい話で揉めたときは、人間いつまでも生きられるわけではないとお互いに気づくこと」