普段、襖(ふすま)や戸が閉まっているところを外して、暖簾(のれん)やロールスクリーンにすると風が抜けるようになり、涼しくなります。
暖簾は綿や絹素材もありますが、なんといっても夏は麻の暖簾でしょう。ただ、一般的には知られていませんが、ここ数年で麻生地の価格が急激に上昇し、暖簾やタペストリの制作をやめるところが急増しています。今はまだなんとか買うことができますが、将来的には品物が少なくなり価格も上昇して、見たり購入することが難しくなりそうなのです。そういう意味で、一度にたくさんの暖簾をご覧になれる「小千谷の布展」は、お客様にとってとても良い機会だと考えています。
さらに、タペストリや絵画のように壁面に暖簾を飾るのもお勧めです。大きな絵画は、すぐ何十万としますが、10分の1くらいの価格で購入できます。暖簾やタペストリを飾るだけで、お部屋の雰囲気や氣分はガラッと変わりますし、リフォームに比べ、手間も時間もお金もかかりません。暖簾を季節ごとに掛け変えても充分におつりがきます。
もうひとつ、ロールスクリーンは現在「九州のいぐさ展」のいぐさの物を展示販売しています。簡単に好きな位置(長さ)で止められるのが利点で、価格も暖簾よりさらにお手頃です。1階ショップでは、竹のロールスクリーンもございます。
写真は「小千谷の布展」から、麻の暖簾です。