普通は、この炭師の方の炭焼きは拝見できないのですが、数年前に偶然と特別な許可が重なり、炭焼きを拝見したことがあります。それはもう神聖な儀式のようで、日常生活では体験できない素晴らしく特別な経験・時間でした。窯の中では炭になる過程で真っ赤です。まさに神事で、一言も発することができないくらいでした。私は、時間の都合で途中までしか拝見できなかったのですが、最終段階では黄金色や銀色~プラチナの輝きに見えるそうです。
日本は、一神教ではなく「八百万の神の国」ということを思い出しました。大いなる自然の前や神々しいものを見ると、私達は、「生きているのではなく、生かされている」ということを改めて認識します。先人・ご先祖様は、自然の偉大さを知り、自然への畏怖を持っていました。それを忘れてはいけないと思っています。
私は離れた後方から拝見しましたが、それでも熱氣を感じましたから、ご本人はものすごい熱さの中、延々と黙々と炭焼きを続けられていて、「大変なお志事だな」とも思いました。
(つづく)
※炭師の方は、炭焼き山の自然の時間の流れの中で、ゆっくりとした暮らしをなさっています。
今後どうなるかわかりませんが、コロナ騒動で木酢液が注目されて問い合わせなどが殺到し、突然生活が変わってしまうことは望んでおられません。それゆえ、お名前はネット上では書きませんが、木酢液の説明書きにはきちんとお名前が入っています。