37周年

2019-05-01 | 店のこと

 本日、令和元年の初日5月1日で当店は37周年となりました。
ひとえにお客様・作家さん・職人さんなど関わってくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。本来は営業したい記念日ですが、今日は日本にとって節目の祝日ですので、休業としました。

 色々なことが重なったこの2~3年は非常に厳しい時期で、なんと言っても34年間店を支えてくれた母が突然不在となり、開業以来最大の危機だったと思います。私の未熟さや力不足で行き届かないことがあったと思いますが、それでも広いお心で支えてくださる皆様がいらして、元氣をいただいてここまで続けてくることができました。
心より感謝申し上げます。

 昨年までは辛抱の期間、これからは体制を立て直す時期だと考えています。理想の店に近づけられるよう、一つ一つ階段を昇っていこうと考えています。引き続き日本の素晴らしい伝統や物造りをお伝えし、「八方良し」の社会の実現を目指していきますので、これからも宜しくお願い致します。

 ただ一つ。人生においては、公私のバランスが大切だと思います。
 平成、特にこの10年間を振り返りますと、日本や地域のために微力ながら自分なりに様々な事をやってきましたが、足元の家族、両親が立て続けにこの世を去りました。令和の時代を両親と共に迎えられなかったのは痛恨の極みで、今思えば、「地域や日本を守りたい、幸せに」ということが家族よりも優先したために招いた自業自得の結果でした。
 令和は、家族やご先祖様・目の前にいてくださる方・身近な方々=「足元の宝」を大切にする生き方に改め、行動・実践に移していくつもりです。本日より5日間の休業は、家族優先の選択でお客様にはご迷惑をおかけします。5月6~12日は休まず営業です。

 今、生かされていること、皆様と同じ時間を過ごせること感謝しています。
両親は今世を去りましたが、いつもそばにいてくれていると思いますし、今日という日を元氣に家族と共に迎えられたことはとても有難いことで喜びです。

 令和も皆様にお会いできることを楽しみに、「本物との出逢いの場(店)」でお待ちしています。

 
※写真は、書家・石原美歩氏と尺八奏者・岩間龍山氏のコラボパフォーマンスで書かれた「令和」


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