本を販売してくださる「ひまわり市場」さん

2018-04-30 | 八方良しを目指して

 昨日ご紹介しましたように、新たに2か所で『「八方良し」を目指して』を置いてくださることになりました。
 
 そのうちの1つ「ひまわり市場」さんは「奇跡のスーパー」とも言われ、テレビの全国放送でも度々紹介され、山梨県外からもお客様や同業者の視察がある「山梨の宝」と言える存在です。普通のスーパーでは買えない、こだわりの商品や地産地消の食材などが多数並んでいます。北杜市の方にとって、これほど有難いスーパーは無いのではないかと思います。
 
 写真に映っているのが那波社長で、商品を熱く説明する「マイクパフォーマンス」が有名です。以前、やはり私の本を置いてくださっている春光堂書店の宮川さんも本を熱く説明なさることを紹介しました。お二人のお志事を拝見していると、僭越ですが「扱っている品物は違えど、私と同じだ」といつも思うのです。いくら良い物でも、その良さをお客様が認識しなければ購入に繋がりませんから、私も傳え手として、職人さん・作家さんのお志事の工程や品物・作品の素晴らしさを理解していただけるよう努めています。那波社長は作り手の方への愛に溢れたポップとマイクパフォーマンスで品物の良さを傳えていて、それが業績にも表れています。今のような厳しい時代に地方のスーパーが生き残っていくのは大変なことですが、経営戦略や従業員の方々を大切にすることでも優れていて、経営者としても尊敬している方です。
 
 そんなひまわり市場さんに『「八方良し」を目指して』を置いていただけることは、とても嬉しく有難いことですし、私ののような種類(ジャンル)の本をスーパーで取り扱ってくださるというのも、とても異例なことだと思います。
「甲府までは遠くて」という北杜市の方は、是非ひまわり市場さんでお求めいただければ、と思います。

ひまわり市場さん ⼭梨県北杜市⼤泉町⾕⼾2008 http://himawari-ichiba.com/


『「八方良し」を目指して』をお求めいただく方法2

2018-04-29 | 八方良しを目指して

 4月7日に本をお求めいただける場所を紹介しました。その時は

春光堂書店さん 甲府市中央1-4-4 http://harulight.com/
日本の匠と美ほさか 甲府店 甲府市飯田5-17-41 http://www.hosaka-n.jp/

の2か所でしたが、新たに下記の2か所が増えました。

ひまわり市場さん ⼭梨県北杜市⼤泉町⾕⼾2008 http://himawari-ichiba.com/
朗月堂書店さん 甲府市貢川本町13-6 http://www.rogetsudo.co.jp/

とても有難く感謝です。遠方の方にはお送りしています。
次回はひまわり市場さんについてご紹介します。


「天に選ばれし、名水の地。山梨。」 その4 「足元に在る宝」を活かそう

2018-04-28 | その他(2021年6月19日以前)

 昨日の記事で挙げた3点
1、山梨県民がどれ程有難くすごい宝なのか、その価値に氣付いていなかったこと。
2、価値に氣付いていないので、それを活かそうとしなかったこと。
3、アピール不足により、県内外に正しく理解されていないこと。

 これらは私の著書でも述べたように、山梨県だけではなく日本全体にも言えることで、日本は本当に凄い国なのですが、そのことを日本人が認識していないのです。山梨県民・日本人にとっては当たり前のことが凄いことが山ほどあります。日本は戦後あらゆる分野で急速に欧米化し、自らの宝を捨て、取り入れないほうがよいものを取り入れてきました。
 今、必要なのはその真逆であり、地域や日本にすでにある資源・人=「足元に在る宝」を大切にしていかに生かしていくか、ということが大きな課題だと思います。
『「八方良し」を目指して』には、「日本は資源大国」と書いています。
(続く)


「天に選ばれし、名水の地。山梨。」 その3 世界最高の宝を活かしきれていない理由

2018-04-27 | その他(2021年6月19日以前)

 世界に誇る富士山・南アルプス・八ヶ岳、最高品質の水を与えられている山梨県ですが、折角の貴重な宝を現状は活かしきれていません。例えば、西日本に在住の方は、富士山と聞けば静岡県、南アルプス・八ヶ岳は長野県をイメージする方が多いようです。
その理由は、いくつかあります。

まずは、山梨県民がどれ程有難くすごい宝なのか、その価値に氣付いていなかったこと。
2つ目は、価値に氣付いていないので、それを活かそうとしなかったこと。
3つ目は、アピール不足により、県内外に正しく理解されていないこと。
4つ目は、自ら宝を破壊するような施策を国や県・市町村が進めていること。

 前々回ご紹介した、山梨県森林環境部政策企画監・関谷秀昭さんの活動は、上記の3つ目までを改善していく素晴らしい取組みです。
※写真は、関谷さんからのご依頼でうちの店に設置したポスターとミニ旗です。


「天に選ばれし、名水の地。山梨。」 その2 日本の高い山ベスト3

2018-04-26 | その他(2021年6月19日以前)

 山梨が世界に誇る水を産み出しているのは、山と森林が豊かであるということです。
日本の標高の高い山ベスト3、すべてが山梨県にあります(3位は同じ高さで2つ)。
1位富士山3776m、2位北岳3193m(南アルプス)、3位間ノ岳3190m(南アルプス)です。
祖父・保坂耕人が大好きだった甲斐駒ヶ岳(南アルプス)も2967mで26位で、さらに八ヶ岳には36位赤岳2899mもあります。
 富士山・南アルプス・八ヶ岳に囲まれ、ぐるっと見渡せる山梨の景観も世界最高レベルだと言えます。これらの山々も世界に誇る山梨の宝ですから、「その価値を再認識していただきたい」という意味も込めて、祖父・父・私の本のチラシの背景に使わせていただきました
(続く)
※チラシの写真上から、富士山・八ヶ岳・甲斐駒ケ岳


「天に選ばれし、名水の地。山梨。」 その1 最も大切な宝

2018-04-25 | その他(2021年6月19日以前)

 昨日の朝は、「得々三文会」に参加させていただきました。
得々三文会は、甲府が誇る素晴らしい取り組みです。
https://www.facebook.com/tokutokumorning/

 今回の発表者は、山梨県森林環境部政策企画監・関谷秀昭さんで、

テーマは『天に選ばれし、名水の地。山梨。~水についてちょっと考えてみませんか~』。山梨全県民に聴いてもらいたい素晴らしいお話でした。

 私は、いつも「山梨は住むのに最高!」と言っています。

一番の理由は「素晴らしい自然」です。日本の自然が「かけがえのない宝」であることは私の著書にも書いていますが、日本の中でも山梨の自然は最高だと思っています。
 山梨県は、すもも・ぶどう・桃の生産量が日本一でフルーツ王国ですが、ミネラルウォーターの生産量も日本一です。なんと有難いことでしょう。
 人は、水が無いと生きていけませんし、人間の体の約70%が水、ということを鑑みますと、最高の水を与えられた山梨ほど恵まれた地域は無い、と言えます。この自然をお金で買うことはできません。

 山梨県民で自虐的に「山梨なんて何も無いじゃん」と言う人がいる、と聞きますが、とんでもない話で、関谷さんが仰っていたように「ミネラルウォーターの生産量・日本一は、もっと山梨県民が自慢してよいこと」であり、世界が羨む最も大切な宝が山梨にはあるのです。
(続く)

『「八方良し」を目指して』のご感想 3 幸せな氣分になる本

2018-04-23 | 八方良しを目指して

 ご承諾をいただいた本のご感想(東京都・女性)を紹介します。
 
『保坂様

 昨晩、やっと久しぶりに時間にゆとりができましたので著書を一気に拝読しました。
とても良い本をありがとうございました!心に響く言葉ばかりでしたが、

〉(海外で)英語ができなくても尺八が吹けたら大ヒーローです。英語を教える暇があれば、まず日本のことを教えましょう。

と言う一文にはハッとさせられました。

 私は日本画家ですが、美術関係者ではない同世代の人に「専門は日本画です」と言うと、殆ど毎回「日本画ってなんですか?」と聞き返されます。日本画で扱う岩絵の具のことを説明しても、学校で教えないから見たことも聞いたこともない方が多く、うまく伝わらないことがあります。このようなことは異常なことだと常々思っておりましたが、尺八の例は日本教育の異常性を分かりやすくまとめてくださっていて大いに納得できるものでした。

また特に心に響いた一文は
〉自然素材の本物は使えば使うほど綺麗になっていきます。買った時はまだ未完成で、使い手が仕上げるのです。

という言葉です。
去年八ヶ岳店で商品を紹介してくださった時には、お恥ずかしながらお値段が気になってただ説明を聞いているだけでしたが、その後ジワジワとこの本質を理解できるようになりました。今ではあの時に紹介してくださったものたちが気になって仕方ありません(笑)。
また、保坂さんは「本物は人を幸せにする」とよくおっしゃってますが、去年購入した日田の下駄は大のお気に入りで、足裏が感じる素材の心地よさは履いている間中、自分を幸せに感じさせてくれます。そして今回、保坂さんの本を読んでいて本を持っている指先に伝わる紙の感触が日田の下駄と同じように心地よい事に気付きました。文字の大きさや文体も読み手に優しいし、内容も読み進める程に心がワクワクしていくようなものでしたので読後はすっかりリラクゼーションを受けたような幸せな気分になっておりました。

最近心がギスギスするような時間に追われる日々の中におりましたので、自分の生き方を見直すキッカケにもなりよい時間を過ごすことができたと感謝しております。

今度は甲府店の方にもお伺いできたらいいなと思っております。ご両親を亡くされて大変な中にいらっしゃると思いますが、お体には気をつけてくださいね。
友人にもこの本を紹介します。』

職人の国・日本

2018-04-22 | その他(2021年6月19日以前)

 テレビ東京「和風総本家」よりご紹介します。
鹿児島を訪れた外国人は、職人さん達の仕事を見て日本の素晴らしさに感激していました。

ドイツの方は
「同じ女性としてこんな素敵な職人さんがいることを誇りに思う」

ウクライナの方は
「細かいものを描いているのをみて本当に感動しました。素敵です。言葉が出ない。(涙を浮かべながら)…尊敬しております」

イギリスの方は
「職人さんを見て、日本人の献身性を学ぶことができた。
完璧な物を作るために自分の人生を捧げ全身全霊で取り組む。
その素晴らしさに本当に感動しました」

メキシコの方は
「鹿児島で日本のことをさらに学ぶことができました。
日本の伝統をとても大切にして働いて生きている。
東京だけが日本のすべてではないと分かった」


すべては知ることから始まる

2018-04-20 | その他(2021年6月19日以前)

 急がなければいけない理由が3件重なり、出張してきました。
 そのうちの1件は、ある日本の物造りの継承が危機的な状況になり、時間的猶予がない様子だったからです。今、自分の目で直接見ておかないと、お話を聞いておかないと機会を失ってしまうと思いました。
 
いつも、「宝は足元に在る」と言っていますが、この分野に限らず、日本=私たちは本当に大事なものをいくつも失おうとしています。
 
日本人・地元の人にとっては当たり前のことが、世界的に凄いことであったり、素晴らしいことが山のようにあります。まずはそれに氣付くこと。本の副題にも「すべては知ることから始まる」と入れていますが、そこからすべてが始まると思っています。このままそれらを失うのはあまりにも勿体無いです。
 微力ですが、傳え手・繋ぎ手として、これからも「日本の宝」を繋いでいくために傳えて続けていこう、と想いを新たにしました。
(フェイスブックより転載)


『「八方良し」を目指して』のご感想 2 「宗教家、教育者も読むべき」

2018-04-16 | 八方良しを目指して

 本を読んでくださった方からのご感想です。
涙が出るほど嬉しいですね。出版した甲斐があります。良かった。
私の父に近い年齢の方がこういうお手紙をくださり、実践に移してくださっている。感激です。

『出版おめでとうございます。労作拝読しています。記述されていることはひとつひとつが正論で感銘し実践に移していることもあります。(拝読直後から…)
 宗教家、教育者も読むべき貴重な御所見と存じます。
(中略)
ご親族様ご逝去という悲しみの中での発刊なさいましたこと、その過程を想い敬服一語です。社会の指導的立場にある方、子どもたちに是非読ませたいと思っています。』

(許可をいただき掲載しています)


明日は五月人形展最終日です

2018-04-14 | 展示会

 3月8日~開催してきました「第19回 古縮緬五月人形展 / ちいさな五月人形展」も明日4月15日で最終日です。今年も初節句用にお人形・兜・鯉幟などが大好評でした。本当にありがとうございました。たくさんの赤ちゃんに会えて、楽しく志事をさせていただけたことにも感謝です。16~30日までは休業となりますが、御用の方は前日までにお電話いただければ対応させていただきますので遠慮なくどうぞ。
 大人氣の古縮緬の兜や人形で制作が追い付かず、お取り寄せで15日までに到着しない品物についても届き次第ご連絡致しますので、ご安心ください。

『「八方良し」を目指して』のご感想 「やっぱり本物」

2018-04-13 | 八方良しを目指して

 『文章、とても読みやすいですね!内容も素晴らしいけど、この本の表装凄いですね、手にしっくり馴染んで軽いし疲れないし、温かいし!ビックリしました!!
やっぱり本物ですね。
大勢の人達に読んでもらって意識が変わってくれますように!!(祈り)』

山梨県 S様より (許可をいただき掲載しています)


小黒三郎さんの五月人形

2018-04-12 | 展示会

 当店では古縮緬の五月人形や兜が初節句に圧倒的な人氣ですが、小黒三郎さんの3段飾りが一つだけ在庫があります(写真)。ご希望の方がいらしたら、早い物勝ちです。
 また、1階ショップのおもちゃ・衣類・下駄・家具・お菓子・食器などの子ども用品も好評です。

どんな本?5 寄稿文

2018-04-11 | 八方良しを目指して

 『「八方良し」を目指して』には、とても有難いことに分野は違えど志を同じくする3名の方が寄稿文を書いてくださいましたので、ご紹介します。

 まずは、無肥料栽培家・環境活動家の岡本よりたかさん。
全国各地で、無肥料・無農薬のセミナーや遺伝子組換えの講演などをされ、著書も「無肥料栽培を実現する本」「野菜は小さいほうを選びなさい」など出版なさっています。また、種を守る活動にも力を注がれています。https://okamoto-s.stores.jp/


 お二人目は心身楽々堂代表・無痛整体師の西田聡先生。
ご自身の整体院で、整腸療法師の森亜紀子さんと最強のタッグを組んで、病院では良くならない方々を多数回復に導いています。また、後進の育成にも力を注がれ、お弟子さんが全国にいらっしゃいます。https://shin2raku2do.jp/

 このお二方は、私よりも何年も人生の先輩でありますし、素晴らしい活動や実績を残されていますから、寄稿文を書いていただくのは恐れ多かったのですが、2016年に3人でコラボ講演をさせていただいたこともあり、快諾してくださいました。本当に心強く有難く感謝しています。
 一般的に、「成功するためには半歩先を行くのが良い」とよく言われますが、岡本さんと西田先生が発信なさっていることは、今の常識とは真逆であったり半歩ではなく一歩先のことも多く、現時点ではまだ少数派で大変なことも多いと思いますが、10年20年後には常識になっているであろう真理を発信なさっています。険しい道でも敢えてその道を選び、人間本来の生き方を追求し貫いていらっしゃるのではないかと思います。

 三人目は、山梨トリビアの前田友和さんです。
 私よりもずっとお若いのですが、昨日の時点で1926日!毎日欠かさず、地元山梨の「へ~」という記事をUPされている、「継続は力なり」を地でいく凄い方です。
前田さんの「山梨県民が山梨のことを知らないのはとてももったいない」というお考えは、私の「日本人が日本のことを知らないのはとてももったいない」という考えと規模が違うだけでまったく同じで、「地元・日本の宝を見直し、活かしていこう」という点でも一致していますから、同志として色々と協力して山梨や日本に少しでも貢献できたら、と思っています。


どんな本?4 文字は大きく、文は短く

2018-04-10 | 八方良しを目指して

 『「八方良し」を目指して』は、「高齢化社会対応本」になっています。
 読んでくださった方は、お氣付きだと思いますが、文字をかなり大きくしています。ちょっと大き過ぎたかな、とも思っていますが、いかがだったでしょうか?店で発行している通信なども「字が小さいと読みづらい」と言われることがあるので、大きくしてみました。
 それと、文章をなるべく短く簡略にしたつもりです。文章は長く書く方が楽で、余計なものを削ぎ落として短い文章で言いたいことを傳えるほうが難しい、と言われます。
 以前、目次をご紹介したように項目はかなり多いですが、ページ数は多くありません。「文字が小さくて文章が長い本」は、「読む氣がしない」という方もいらっしゃると思いますので、「文字が大きく文章が短い本」を創りました。どういう評価をいただけるかわかりませんが、読み始めるとあっという間に読めるけれども、とても重要な事が詰まっている、という本を目指しました。
 私は、若い頃に中谷彰宏さんの本をたくさん読みました。簡略だから何冊も読めます。本の内容も素晴らしいですが、その点でも中谷さんは素晴らしいな~、と尊敬しています。

どんな本?3 地元山梨で制作

2018-04-09 | 八方良しを目指して

 山梨は出版社が少ないこともあり、一般的な本は編集から印刷・製本まで東京でされるものが多いと思いますが、『「八方良し」を目指して』は編集・デザイン・校正・活版印刷・製本すべて山梨で行いました。制作に関わってくださった地元の方々に感謝しています。
 常日頃、私が言っている「地域・国内でお金を循環させる」=地域・日本が元氣になる、という哲学に沿ったもので、「極力、地元山梨で」という部分も普通の本とはまったく違う点です。
 まずは地元にお金を落とす。自らが実践をすることで、少しでも地元山梨が元氣になり、日本製の物を買うことや全国チェーンではなく地元のお店で買物や食事をすることの重要性を理解してくださる方が増えて、海外にお金が流出してしまう(=地域を疲弊させ自ら自分の首を絞める)お金の使い方が減っていけば、という想いがあります。

木目込の端午つるし飾り

2018-04-09 | 展示会

 3月8日から開催中の「五月人形展」も、残すところ4月11~15日の5日間となりました。
今日明日(9・10日)と16~30日は休業です。

 端午の節句まで1か月を切り、昨日の日曜日も初節句のお客様がお越しになりました。赤ちゃんにたくさん会える志事は、役得だと思います。

 写真は、とても珍しい木目込の端午つるし飾りです。吹流しや鯉・松竹梅・兜・男の子・鶴など縁起物が色々です。古い縮緬(ちりめん)を使っていて、場所もとらず、兜やお人形の隣に置いてもよいですし、単独で飾っていただくこともできます。


どんな本?2 活版印刷(外箱)

2018-04-08 | 八方良しを目指して

 私は店で職人さんの品物をお勧めしていますから、自分の本創りにおいても「本を創る職人さんの志事を残したい、次世代に繋いでいきたい」という想いと、店の創業時=36年前からの「物を永く大切にしよう」という哲学のとおり、『「八方良し」を目指して』も永く代々読み継いでいって欲しいということで、丈夫でしっかりとした「今どき、こんな本を創る人はなかなかいない」という創りになっています。
 まず、最近では珍しい外箱(ケース)があります。しかも外箱は「活版印刷」です。今はデジタル化の時代で、活版印刷は本当に少なくなってしまいましたが、通常の印刷にはない味わいがあります。箱に紙を貼る作業も職人さんが手作業でしてくださいました。
本の本体も、見えないところですが職人さんの手作業で糸で綴じてあり(これも今の本ではほとんどしません)、飾りの布(これは見えるところです)もつけています。本の外側は、藍染の色を、開いた内側は柿渋染の色をイメージして選びんでいただきました。
 このように『「八方良し」を目指して』は、一般的な本とはまったく違う創りになっていますので、通常の数倍の制作費用がかかっていますが、頼む人がいなくなれば職人さんもいなくなりますし、その志事もなくなってしまいます。
(写真左が外箱・右が本)


『「八方良し」を目指して』をお求めいただく方法

2018-04-07 | 八方良しを目指して

 今日は、どんな本?の続きを掲載予定でしたが、「どこで買えますか?」というご質問をいただくので、現時点で『「八方良し」を目指して』をお求めになれる場所をお知らせしておきます。

春光堂書店さん 甲府市中央1-4-4 http://harulight.com/
日本の匠と美ほさか 甲府店 甲府市飯田5-17-41 http://www.hosaka-n.jp/

 春光堂書店の宮川さんがフェイスブックで以下のようにご紹介をしてくださいました。

『「日本の匠と美 ほさか」さんの保坂浩輝さんが本を出版されました☆

保坂さんの日本への思いが詰まった本です。

わたしも保坂さんのお店で扱う商品を通じて、
これまでに沢山のことを学ばせて頂きました。

わたし自身が語るよりも、目次を見て頂ければ
保坂さんの熱意がずっと伝わってくると思います。

この本には保坂さんの実践が書かれています。
そこから学ぶことはとても多いです。

春光堂書店にて発売開始しました。

ご来店をお待ちしております。』

 甲府中心街で永い歴史を誇る春光堂書店さんに拙著を置いていただいていること、このようなご紹介をいただいたこと、とても有難く感謝しています。
地方の小規模書店がどんどん少なくなっている厳しい環境の中で、宮川さんは様々な取り組みをなさって事業を継続されていて、私も同じ経営者として、「素晴らしいな」といつも思っています。分野は違えど、宮川さんの本に対する「熱さ」は、私が店でご紹介している品々に対する「熱さ」とまったく同じだと感じていますし、うちもセレクトショップですが、宮川さんの本のセレクトも素晴らしいと思います。山梨県民の方でまだ行ったことがない方は、ぜひ一度訪ねてみてください。

 他には、私と直接会った時に仰ってくださればお渡しできますし、遠方の方はお送りすることもできます。
一般的な本の流通にはのせず、当然ですがアマゾンにも出しません。なぜなら、アマゾンで買物をすればするほど地域や日本からお金が流出して衰退し(お店が潰れていきます)、私たちの暮らしは苦しくなっていくからです。


どんな本? 目次

2018-04-06 | 八方良しを目指して

 「本を出しました」と言うと、よく聞かれるのが「どんな内容ですか?」という質問です。
 昨日は「占いの本ですか?」と聞かれ、ショックを受けました(笑)。先日書いたように、誤解されるのが当たり前で、連日本について書いていますが正しく理解していただくのは難しいことですね。
くどくど説明するよりも目次を見ていただいたほうが早いと思いますので、よろしければご覧ください。

はじめに 6

1章 私の経験 考え 実践 

仕事と志事 14  本物との出逢いで人生が変わる 16  
人生の目標ではなく、目的 17 
制作現場を見ることの重要性 18 もう一つの現場=店 20
なぜ自信を持って品物を勧められるのか? 21  
思い知らされること 22
日本人が日本のことを知らない 23 おかしな学校教育 24  
真の国際人とは 24  知ることの大切さ 26  
傳え手・繋ぎ手 27  作ること、売ることは別の能力 28
求め続ければ出逢う 29  日本の傳統的な物造り 30  
適材適所 31  真の本物とは? 32  
現代日本は偽物だらけ 39   
なぜ「面倒くさい」が氾濫したのか 40
偽物を使うと「作業」になるが本物を使うと「楽しみ」に変わる 41
「本物は人を幸せにする」のは、毎日が楽しくなるから 42
本物・真実を追求し続けて得た答え 世の中のことは単純(シンプル) 43
贅沢とは? 47  物余りの時代 48  
日本は貧しくなった 49  不思議な買物の仕方 49
足るを知る① 50  足るを知る② 51  
足るを知る③ 52  体験・体感が大事 54
「価値がわからない」のは悲しい 55
暮らしの環境=「インテリア」の重要性 57
「美しくないものを家に置いてはいけない」 58
  ◇寄稿文 前田友和 60


2章 毎日が楽しくなる考え方・お金の使い方


お金に関して大事なことは何? 66 
お金は何のためにある? 66  
お金に困らなくなる方法をお傳えします 67  
投資・適正な買物・浪費 70
物を買うお金よりランニングコストの方がずっと高い 70  
「安物買いの銭失い」 73  高いと安い 74  
価格だけで判断すると買物は失敗する 76  
買物の心得 77  真の本物は激安 78 
「劣化する普通の物」と「進化する本物」 78 
低価格は良いことか1 79  低価格は良いことか2 81  
買物は投票 82  
お金に換えられない宝物①「家族で受け継いでいくもの」83 
お金には換えられない宝物②「傳統」84  
お金では買えない宝「傳統」84
相手を想う心 85  お金は自分のものではなく回すもの 86  
「宵越しの金は持たない」87  
  ◇寄稿文 西田 聡 88


3章 日本・地域の「足元の宝」を活かそう


日本は資源大国 92  資源を活かす 93  
日本は宝の山 94  明珠在掌 95
私達が働けども働けども暮らしが楽にならない理由 96  
低価格の罪 98 処方箋 99 お金はみんなもの・回すもの 101
ほさか式幸せ生活 102  昔へ進もう 108
暑さ寒さも日本人の知恵で電氣に依存しすぎずに和らげる 109
古くて新しい生き方 110  使い捨てではなく、受け継いでいく社会 110
『奪い合い』から『分かち合い』へ 111
なぜ低価格の物を買おうとするのか? 111
好きなことや得意なことをやって暮らせる社会 112
人生で最も大事なこと 繋いでいくこと・傳承・継承すること 114
世の中を変える最善の方法 115  氣付きと行動・実践 116 
「せめて自分だけはやろう」117  何事も最初は一人から 118
私たちは世界を変える力を持っている 118  
完璧でなくていい 119  意識 120  一歩前へ 121
「毎日楽しい」か、「日常は我慢」か 122  
渡邉格さんと同じ想い 122  影山知明さんと同じ想い 123 
「顔が見える関係で情報や物やお金が循環する社会」124  
この本の制作・販売について 125
日本の物造りは世界から感謝されている 127  
常識がひっくりかえっていく 128  本物の時代へ 129
自然に還る・原点回帰 130  日本語も素晴らしい! 131
海外に憧れる時代は終わり、日本が世界の憧れになる 132  
「八方良し」を目指して 133  最後に 137
  ◇寄稿文 岡本よりたか 140

  あとがき 144

 


3世代連続出版のちらし

2018-04-05 | 八方良しを目指して

 昨日の記事のとおり、「祖父や父にもう一度スポットが当たれば」ということで、ちらしを作っていただきました。

 祖父・保坂耕人は、南アルプスの甲斐駒ケ岳が大好きで甲斐駒の歌(短歌)をたくさん創りましたので甲斐駒ケ岳を、父・保坂紀夫は八ヶ岳に保坂紀夫・竹の造形美術館がありますので八ヶ岳を、私は日本一・世界最高のMade in Japanを集めてご紹介していますので、日本一の富士山を、それぞれ背景に使わせていただきました。
 しかも、この山々は私が常日頃言っている、山梨の「足元の宝」です。この自然の価値や素晴らしさを山梨県民がもっと認識して、誇りとし、大切に後世・子孫に繋いでいこう、という意味も込めています。父の竹の作品は、世界で誰も挑まなかったものですし、誰も創れませんので、日本中・世界中の方々に知っていただき、ご覧いただきたいという希望を持っています。

 同じデザインでA4判のちらしとA2判のポスターを作りました。
ちらしを置いたり、ポスターを貼っていただける所があったら教えてください。よろしくお願いします。


なぜ本を書いたのか?4 3世代連続出版

2018-04-04 | 八方良しを目指して

 出版について、このブログやフェイスブックに初めて投稿したのが3月30日で、その時に、「3・3・0の語呂合わせで」と書きましたが、意味がわからなかった方が多かったと思いますので種明かしをします。祖父である歌人の保坂耕人と竹の造形作家の父・保坂紀夫と私で、③世代③年⓪(れ)んぞく=3世代3年連続の出版、ということです。

 人は夏休みの宿題を8月下旬に慌ててやるように、「締切が迫らないとやらない」という習性があります。私も長年、出版したいと思いながらも、忙しさにかまけてなかなか実現できませんでしたが、3連続出版という締切があることで書くことができた、という面もあり、「祖父と父が書かせてくれた」とも言えます。
 もともと店の35周年にあたる昨年5月頃に出版するつもりでしたが、一昨年の母の急逝により状況が一変してしまい、ずれ込みました。それでも昨年の5月に原稿を書き終えていたのですが、その後父の体調が悪化し9月に亡くなるという想定外のことが起き、父が生きている前提の文章がいくつかありましたので、10月に一部書き直しをしました。

 3世代連続出版により、もう一度、祖父や父、其々が残した作品にもスポットが当たれば、2人の生前にはほとんどできなかった孝行が少しはできるかもしれない、という想いがあります。


なぜ本を書いたのか?3 知っていただく機会を増やす

2018-04-03 | 八方良しを目指して

 本のサブタイトルに「すべては知ることからはじまる」と入れています。
 私自身、様々なことを学び、知ることで大きく人生が変わってきましたし、お客様からも「こんなに良い物があるなら、もっと早く来れば良かった」「知らなかったので他で買ってしまい、後悔している」などのお言葉を耳に蛸ができるくらい伺っていますから、学ぶこと・知ることの重要性は身に染みています。
 日本人が日本の素晴らしいことや本物を知らないのは、あまりにもったいないですし、『「八方良し」を目指して』を読んでくださった方からも「本に書いてあるようなお金についての考え方は、今までは考えもしなかった」というご感想もいただいています。
 いつも「本物との出逢いで人生が変わる」と言っていますが、この本を出版したことで、一人でも知っていただく方が増えれば、本を出した意義・意味はあると考えています。

なぜ本を書いたのか?2 現時点での遺言

2018-04-02 | 八方良しを目指して

 理由の2つ目は、現時点での遺言ということです。120歳まで生きるつもりでいますが、人はいつ人生が終わるかわかりません。母は、一昨年の夏、亡くなる前日まで持病も前兆もなかったにもかかわらず、73歳で突然亡くなりました。もし、それがわかっていれば、前日までに傳えておきたいことや言っておきたいことがあったはずです。私は、生きているうちにどうしてもこの本だけは出しておきたかったのです。

 私の祖父・保坂耕人は、歌人で2003年に亡くなりましたが、作品(短歌)を残しました。生前に5冊の歌集を出し、2015年には生前最後の歌集の後に創作した短歌も含めた全歌集を出版しました。
父・保坂紀夫は、竹の造形作家として数々の作品と作品集2冊を残しました。
本人は現世から旅立っても、作品が残れば子孫や後世に生きた証や表現・メッセージを残すことができます。
 私は作品は創っていませんが、日本中や後世に傳えたいことはたくさんありますので、今回の本が、私がいなくなっても傳え続けてくれたら、という願いをこめて書きました。

なぜ本を書いたのか? 傳える手段

2018-04-01 | 八方良しを目指して

 本を書いた理由は、タイトルのとおり、私の人生の目的のひとつである、「日本・山梨を元氣にする」=私たちが幸せに暮らせるように、書きました。私は、ブログなどまだない時代に自分のホームページに文章を書き続けていました。当時は今よりもさらに未熟でしたから、書きたい放題書いていたと思いますが、今と目的は同じでした。

 そして、時を経て日本の物造りや傳統・文化などについて、講演をさせていただくようになりました。ただ、講演は時間が限られていますので、お傳えできることも限られて、私の真意や本意が傳えられないとか、理解していただきづらいこともあります。本ですと、漏らすことなくまとめて私の考えや想いをお傳えできる、ということで本を書く意味や必要性は大きいと考えました。
 店をやっていても思うのですが、作品や品物をお客様に正確にご理解いただくのは大変ですし、人の場合でも他人に自分を理解してもらう、というのは非常に難しいことです。人には先入観があり、思い違いや誤解されることのほうが多いくらいでしょう。それを少しでも解いていくには、傳え続けるしかなく、本は一つの有効な手段だと考えています。


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