蹴球W杯5 当事者意識

2018-07-03 | その他

 前回、「買物は投票」「買物は、作り手や傳え手・繋ぎ手=店を応援すること」「海外のサポーターから日本のサポーターに変身しましょう!」と書きましたが、「自らわざとオウンゴールしちゃってます」とも書いたように実はサポーターというだけではなく、日本経済・地域経済の中の「選手」でもあります。
「私一人が、どこで買おうが影響はない」というのは大間違いで、どういう品物を残し、どういう店を残すのかを決める決定権をあなたがもっているのです。山梨で言えば、地場のスーパーやまとさんが無くなってしまったのは、県外資本の大手スーパーで買う人が多かったからです。
 〇〇ゾンで買う人が多ければ多いほど、地域や日本がオオゾンします。外国製より日本製のモノを買うのは当然として、悲しいことに大企業は多くが外資系となっていますから、全国チェーンのスーパー・ファーストフード・ファミレス・コンビニ・ファストファッションなどでの買物は極力控えるのが賢明です。

 W杯ロシア大会で日本代表は残念ながら、ベスト8進出はなりませんでした。本当に選手やスタッフ・監督は素晴らしかったと思います。ポーランド戦での西野監督の試合終盤の采配を批判する声があったようですが、それは日本サッカーの歴史(ドーハの悲劇など)や現場・息をのむような真剣勝負を知らない人の意見で、私はすごい決断だと思いました。私は子どもの頃にプロ棋士を夢見たことがあります。将棋のプロになれるかどうか(奨励会三段からプロの四段に昇段できるかどうか)は「天と地の差」です。真剣勝負の世界で慎重に慎重を期すような指し手を「勝負に辛い」と言います。もし、セネガル対コロンビア戦でセネガルが同点に追いつき、予選敗退していたら西野監督はこんなものではない猛烈な批判を浴びていたのは間違いありません。そういう覚悟をもって生きている日本人が今どれだけいるでしょうか。当事者意識があれば、それほど簡単に批判はできないと思うのです。

 W杯は4年に一度ですが、作り手やお店は日々結果が出ます。
地域や日本が元氣になるかどうかは、あなたが何を買い、どこで買うかにかかっているのです。
 「私一人がやらなくてもいいだろう」から、当事者意識をもって著書にも書いたように「せめて自分だけはやろう」と変わる人がどれだけいるか。完璧でなくてもいいのです。
 私は、恩師からいただいた「せめて自分だけはやろう」の精神で、できる範囲で実践を続けています。

セネガル-コロンビア戦

 

セネガル-コロンビア戦
セネガル-コロンビア戦

 

セネガル-コロンビア戦
セネガル-コロンビア戦

 

セネガル-コロンビア戦

 


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