輪島市へ行ってきました

2024-07-27 | 店のこと

当店では、20年以上輪島の中でも最高の漆器を作っている工房の品をお勧め・ご紹介していて、全国で開催している講演・体験会「八方良しを目指して」でも、必ず「輪島の中でも次元が違う最高の輪島塗の素晴らしさ」を伝え続けてきました。
なぜ次元が違うかと言えば、①手を抜かずに②最高の素材(国産漆)で③手間ひまをかけて④最高の技術で制作されているから、です。

足の手術などもあり、元旦の能登地震の後、なかなか輪島に行くことが出来ませんでしたが、7月24日にようやく行くことができました。
当日は、雨が激しく雷も鳴っていました。車で輪島の市内に入ると、悲惨な状況でした。やはり写真や映像で見るのと生で見るのとでは、まったく違います。
地震から8ヶ月近く経つのに、改善・復興の氣配を感じることができず、これでは地元の方々は、元氣が出ないでしょうし、氣が滅入ってしまうだろうと思いました。
輪島の状況を見ると、山梨での生活がいかに有難く幸せであるか、を実感します。

日本という国が機能していないことがわかります。
壊れた建物がそのままだったり、斜めになったままの電信柱などもいたるところにありました。外国にお金をばら撒いている場合ではありません。被害の大きさを見れば、善意やボランティアだけでは限界があり、国が輪島・珠洲に資源を集中させる=人を送り、お金を使う必要があります。

漆器工房は、工房・住居部分・蔵が被害を受け、住んだり仕事ができる状態ではなく、今は仮設住宅にお住いで、仮の場所を借りて制作を再開しています。4月上旬頃までは品物の救出作業もできませんでした。その後、品物の救出作業を始めたところ、壊れなかった品物と壊れてしまった品物がありました。

途中までは義援金を募っていました。ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今は、「買物は選挙よりも大事な毎日できる投票」ですから、壊れなかった品物(箸・感動するスプーン・お椀・カップなど)を購入して応援し、本物の輪島塗の素晴らしさを体感し、生活に取り入れていただき、この機会に「どこで何を買うか」=「一人ひとりの選択と行動」の重要性に氣付いていただければ、と思っています。

現在、事前予約制の当店八ヶ岳店、今の時期は閉店中の甲府店でもご予約をいただければ、輪島の漆器をお求めいただけます(10月~来年4月は八ヶ岳店は閉館しますので、甲府店のみでお求めになれます)。

また、毎年甲府店のギャラリーで輪島塗の展示会を開催していて、今年は11月1~4日を予定しています。
今年は開催は難しいかと思いましたが、工房からもご希望があり、開催して甲府にお越しいただくことになりました。
例年と違い、1日(金)の夜に食事会、2日(土)は午前中にギャラリートークを行おうと考えているところです。詳細は決まり次第、お知らせします。
直接お話を伺える機会になりますので、今から予定をしておいていただければと思います。








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