中筋 純さんのお話 原発がすべてを分断

2020-03-01 | その他(2021年6月19日以前)

 先日、チェルノブイリや福島を取材・撮影し続けている写真家・中筋純さんのお話「コンセントの向こう側」を聴いてきました。

 まず、図をご覧ください。

日本の政治家・官僚が、国民の生命・健康を守る氣がないことがはっきりとわかります。
図で、20ミリシーベルト超・以下の居住制限区域・避難指示解除準備区域は、すでに避難指示解除となっているそうで、子ども達も大きな危険にさらしていることを考えれば、犯罪と言える話だと思います。

 次に、原発事故は、すべてを分断してしまった、とうことです。地域社会・伝統・暮らし、すべてが消えてしまいます。
 
そして、「コンセントの向こう側」とはどういう意味かというと、福島原発は東京電力管内に電氣を送っていました。福島県ではまったく使われていないのです。自分たちがまったく使っていない、他地域の電氣のために、すべてを失ってしまった。逆に言えば、私達が何氣なくコンセントを差して電氣をどんどん使っているがために、福島の方々の人生が一変してしまったのです。

 今でも原発に賛成している方がいらっしゃいますが、福島の現状をご存知無いからだと思います。放射性物質の影響で、「原発さえなければ」と自殺した方もいらっしゃいますし、中筋さんの写真を拝見し、お話を伺えば、賛成とは言えないと思います。

 「分断と対立」、私達が最も避けなければいけないことですが、原発はそれを産み出しているのです。


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