ほんもの寺子屋 生徒制作のパンフレット(手紙)

2024-03-03 | 八方良しを目指して

以前、私と同志で運営している小中学生向けの学びの場「ほんもの寺子屋」のパンフレットをご紹介しました。事務局や講師・顧問・相談役の方々と相談して作ったもので、それを生徒が見て、以下のような新たな展開があり、生徒版のパンフレット(手紙)ができました(添付)。

メインで授業を担当してくれている副代表・前田友和さんの文章をご紹介します。

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『このパンフレットは、1 人の生徒の想いから生まれました。
ほんもの寺子屋の公式パンフレットが仕上がってから数日後、生徒の A さんから次の提案がありました。
「すごくしっかりした内容のパンフレットができて、これは大人向けとしてとてもいいと思うんですが、子どもに向けたものではないですよね?父の職場のまわりでも、不登校の子が多いことをこの前知ったんです。そのご家族のお子さんに渡せるようなパンフレットがあるといいなぁと思うんですよね。」

そんな素敵な提案がありましたので、授業に組み込んで生徒主導のパンフレットを作ろうと考えました。こうして、生徒自身で問いを立て、それを解決するためには何をしたらよいのか考え行動することが、本当に役に立つ勉強だと思います。

国語の授業では、パンフレットの屋台骨となるキャッチコピーまわりの言葉のアイデア出しを行いました。「学校に行っていない子どもたちが『行ってみたい!』と思ってくれるような言葉」「『ほんもの寺子屋』をうまく言い表している言葉」を挙げてくださいと、ブレインストーミング方式で思いつく限りの言葉を出していただきました。

その中でもとりわけ光る言葉が、B さんの出してくれた「自分でいられる学校」でした。
これは彼女の実感そのものだそうで、以前に通っていた小学校では、いじめられたり仲間はずれにされないよう、まわりを氣にしている自分がいたと。
彼女は「ほんもの寺子屋」に通い始めて、まわりの目を氣にすることなく、素の自分を出してもいいという安心感を感じながら過ごせるようになったといいます。また、ここで自分らしくいられることで、家でも以前より一層自分らしくいられるようになったと思う、と話してくれました。

その後「みんなの時間(自治)」で編集会議を行いました。学校や塾といった施設のクリエイティブをまとめた事例集を開きながら、子どもたちに見学に来てもらえるようなイメージと文章を 1時間以上かけて検討しました。そこで出されたアイデアをもとに、グラフィックデザイナーでもあるわたしがレイアウトをしたのが、このパンフレットです。

生徒たちの氣持ちを最大限に、大人の意図は最小限に。

不特定多数の人に撒くようなペラのチラシでもいいのですが、A さんの想いを形にするなら、
「あなたに来てもらいたい」という 1 対 1 のコミュニケーションの中で渡せるものがよいだろうと思いました。そこで、ウエディングの招待状やバースデーカードで一般的に用いられる、横長の 2 つ折にすることで、グリーティングカードを開くときのようなワクワク感をつくりました』

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という経緯でした。
生徒が考えたパンフレット(添付)を見て、生徒達の成長を感じましたし、内容に私や講師陣は、感激しました。
私も率直に「大人が作ったのよりいいじゃん」と思いました。

私達の取り組みは、魁であり、今のご時勢の中では非常に難しい挑戦だと思いますが、3年間の経験から、この時代だからこそ、子ども達・日本のために必要な学びの場であると強く感じていますので、少しでも子ども達の成長に繋がり、役に立てれば、と思い、試行錯誤を繰り返しながら日々学びや実践を続けています。

長い目で見た時に、まだ寺子屋は生まれて間もない未熟な段階で正念場を迎えていますが、改善を続けてきました。
「逆境にこそ学びあり」
ここを乗り越えたいと思いますし、乗り越えられるということを示したいと思っています。
何事も最初から「ほんもの」ということは有り得ず、続けるから「ほんもの」になっていくのです。前田さんの授業を受けられるというだけでも、学校の授業とは圧倒的な差があるので、十二分に寺子屋に通う価値があると考えています。

映画「夢見る校長先生」に出演されている元校長・原口真一先生もご著書の中で
『時間がかかって遠回りに見えても「子ども達の教育」こそが明るい未来を切り拓くための最も近く確かな道』と書かれています。

ほんもの寺子屋では、現在生徒募集中で小1~中3まで入学可能です。
ご興味ある方・見学・体験・入学希望の方は、こちら
https://pro.form-mailer.jp/lp/c3cc9f8a308320
をご覧いただき、ご連絡ください。
宜しくお願い致します!

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