最大で最も根深い洗脳 お金

2024-03-07 | 八方良しを目指して

本日7日より「古縮緬五月人形展」が始まりました。4月14日まで開催で、兜や鯉のぼりもあり、初節句にお勧めです。古縮緬=先人の染色技術の素晴らしさを直接ご覧ください。

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先日、来店されたお客様から「100円ショップは良くないですよね。こういう(店にある)本物を使ったほうがいいんですけど、妻が100円ショップで色々買ってくるので、使い捨てで、子ども達が物を大切にしないんです」と仰っていました。

私も講演会で『100円の器を子どもに与えると、親も「壊れてもまた買えばいいや」と思うので、「モノを大切にしましょう」と言わなくなってしまう。何を子どもに使わせるかで、親の教育も変わってくる』という話と、『子育てにおいて、家庭の環境が大切』と話しています。人も狼に育てられると狼のようになる、のと同じく、「家で毎日100円のモノに囲まれていたら、100円の人間になってしまいますよ」と。

100円ショップで買物をする人が増え、日本で物造りができなくなって、日本人や職人・それに関連する仕事も無くなり、「物を大切にする」という日本の素晴らしい精神も失われてきました。100円ショップは、日本の物造り・文化・環境・精神を破壊し、失業者を増やしました。
100円の物を買うことが良いこと、賢い買物という考え方は、まったく逆です。講演にご参加いただくと深くご理解いただけると思います。


昔の日本企業は利益を社員に還元していましたが、2000年以降は顕著に株主最優先に。外資が多くなり、100円ショップに限らず、大企業は利益を出すことが最大の目的で、私達日本人や従業員の幸福、顧客の健康・安全は二の次です。
そういう企業のモノを買うことは、日本を支配・壊している外資・多国籍企業を支持・応援することになります。
私はそんなことはできませんから、100円ショップで買物をしたことは一度もなく、極力大企業の物は買わないようにしていますし、飲食も個人店でします。「中国、けしからん」と言っている方が、日本の物を買わずに中国製の物を買うのは、日本を不利にして中国を応援するのですから大きな矛盾です。

低価格の使い捨てのものを買うのは環境破壊になります。
花粉の季節、使い捨ての危険なマスクを買ってゴミを増やし健康を損ねる。SDGsなんて言っていますが、コロナ以降、マスクのゴミはとんでもなく増えました。これも逆のことをやっています。日本製の安全で高品質の何百回と洗って使える(長く使えるので安い)マスクを使う人は少ないようです。

低価格の物を買う人が増えたため、私達の収入が増えない、職を失う人が増える。だから、もっと低価格の物を求める、という悪循環で、安物・偽物ばかりになって物質的に貧しくなりました。
学校で本物に触れることがあまりありません。本物に触れたことがないから、その価値や凄さ・素晴らしさ・圧倒的な違いがわからないのです。そもそも知らなければ、出逢わなければ億万長者でも本物を買うことはできません。


妻が100円の物を買い、夫の仕事が無くなった、ということが起きています。支出を少し減らす利益と、職が無くなる不利益や貴重な日本の物造りが無くなっていく、どちらが大きな問題か考える必要があります。支出が少し減っても、収入が丸ごと無くなれば、元も子もありません。

「安物買いの銭失い」と言いますが、危険な物が溢れている今、「安物買いの健康・命失い」ということも起きています。
1日3食、危ないものを食べるより、2食か1食、安全なものを食べれば、家計も健康も守れ、ゴミも減ります。お金と健康や命、どちらが大切かは言うまでもありませんし、病氣になって病院にお金を払うほうが余程高くつきます。食事回数を減らすと時間も生まれますから、大きな利点です。

私の本に、「お金に困らなくなる方法」を書いていますが、低価格のモノを買って節約したつもりが逆に高くつくこと、「今だけ」ではなく長期的に考えた場合、長く使える本物を購入したほうが支出も減らせる=5万円の「魔法の箒」が掃除機よりもはるかに安い(なぜ安いかは、本を読んでいただくか、店に来ていただくか、講演会に参加されるとわかります)ことも多いですし、ゴミを出さないエコな暮らしができます。じょうもんさん(雨宮国広さん)も仰っているように、「ゴミを出さない暮らし」に転換しないと、人間や動物が生きていけなくなります。
森を切り開いて作るメガソーラーなど、「今だけ金だけ自分だけ」の象徴的なものです。生態系を破壊し、森の動物が住宅街にでてくる、森の微生物が減っていく、保水ができなくなり水害が起きています(=人災です)。

GHQの占領以来、学校教育やマスメディアで様々な洗脳が行われてきましたが、最大で最も根深い洗脳がお金のことだと思います。

20代の頃から言っているように「守るべきものを捨て、取り入れないほうが良いものを取り入れた」のが戦後の日本。

価格を低くしたり、低価格の物を買うことは、自分で自分の首を絞める行為で、生活が苦しくなる、忙しくなり、時間や心のゆとりが失われる原因です。
低価格の新品を買うのが良くありません。買う人がいるから作る、からで、経済的に大変なら中古品を買うか物々交換をするなどのほうがはるかに良いです。

「買物は選挙よりも大切な毎日できる投票」です。
奪い合いから、ギブ&ギブ=「与え合い」に転換して、八方良しの社会を創るために、本を出し、講演・体験会をしています。

「お金は天下の回りもの」
ケチるよりも、なるべくたくさん与えたほうが良いのです。
ただひとつ、最も重要なのは、「地域内・国内で」循環させる、ということです。
今は逆のことを多くの人がやっています。暮らしが苦しくなる一方なのは、自分達が原因、ということにまず氣付く必要があります。

(つづく)

講演・体験会「八方良しを目指して ~本物・足元の宝との出逢いで人生・日本が変わる~」の予定

4月18日(木)佐世保市 菌ちゃんファームさん(菌ちゃん先生・吉田俊道さん主催)
https://kinchan.ocnk.net/page/3

4月19日(金)都城市(宮崎県では初講演)
https://fb.me/e/6WDMApkOc


5月18日(土)山梨県富士川町 一柳ホテルさん

6月8日(土)愛知県一宮市

9月27日(金)山梨市 せっちゃんごはんさん


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