「すべては今のためにあった」「自分が日本」「世直り」「元にかえる」

2024-11-27 | 八方良しを目指して

前回の記事でもご紹介したように、「すべては今のためにあったこと」中山靖雄著 を拝読しました。
当店で大絶賛いただいている「神懸り的な木酢液」を作られている炭焼き職人の原さんからお勧めいただいた本で、私の考えと同じところが多かったですが、新たな学びや氣付きもいただけたので、ご紹介します。



「夫婦というものは、お互いの魂を磨くために出会っています。~中略~
いっぱい喧嘩をして、いっぱい仲直りをすればいいのです。喧嘩はなんのためにするのかといったら、仲良しになるためなのですから」

「心にはどうにもならない世界があります。だからこそ、私たちは、心を修める努力をして、心の勉強をすることが必要なのです」

「すべて良し悪しにしてしまう心を修めて、目に見えない世界を大切に生きると、自分や人を良し悪しの世界で「責め裁く」世界から、「許しいたわる」世界へと変わります。そして、喜びの多い人生にしていくことができるのです」

「「上」を立てること、親を敬うことを日本は古来大事にしてきました。何事も水の流れのように上から下へ流れていきます。上が汚いものを流すと、下は全部汚くなっていきます。上は大事だとわかっていたからこそ、上を「かみ」とし、神様の「かみ」としたのです。
上に立つ者は、下に綺麗なものを流そうと志を高くするし、磨きをかけます。それを見たり、感じたりする下の者は上を立て、尊敬するからうまくいっていたのです。
上を立て、喜んで生きること。それは、与えられた今、与えられたご縁を精一杯生きることです。これこそが、親が喜ぶこと、そして「天が喜ぶ生き方」につながっているのです」

「大人は「命の世界の理(ことわり)」を、今の子どもたちに伝えることが大事です」

「「修業」と「修養」は違うんです。
「修養」というのは「心」を育てること。
「修業」というのは「永遠の命」つまり「魂」を育てること」

「今の時代は、自分の役割が見えにくくなっています。本当に自分にぴったりくるものを感じる前から「こっちがいいよ」と、示されるのが早すぎるのです。自分が心地よくて、命が喜ぶことはこれなのだと、つかんでいく前に頭から入ってしまうのですね。頭の世界から離れて、それぞれ自分の役割を生きていくことが大事なのです」

「悪い時こそ「いいふうに」取れるかどうかが大事です。済んだことはみんないいこと、これから起きることもみんないいことです」

「どんな出来事にあっても、自分が悪いことだと思わなかったら、それでいいのですから。~中略~
それを苦にするかしないかだけのことです。~中略~
苦に思うのは自分があるからなのです」
→例えば、子どもが部屋を散らかしている時に、イライラする親と、イライラしない親がいますね。

「人は、自分らしく根を張りながら、自分という花を咲かせるために生まれてきました。~中略~
人間もまずはその人らしく根を張るところから始まります。だから、何事も始める時には「ねばり強くがんばれ」というように、思いの根を張ることの大切さを教えます。「ねばり」とは、根を張ることなのです。
「種」から「根」になって、「枝」になっていく。そして「咲く花」になるのです。~中略~
根が張るまでの辛抱が大切だから「ねばり」というのです」
→今の日本人は、すぐに結果を求め、根が張るまで辛抱できない(ねばれない)人が増えているように感じます。

「今起こっているこの出来事は自分にとっていいことなんだと、「決めること」が大切です」

「平等だと言われることによって、失われたものや、否定されてしまったものもある。~中略~
やむにやまれぬからそれをさせもらうという世界があるのです。~中略~
天から授けられた男の役割、女の役割がある、ということをお互いに知っていることはとても大切なことです。
いつの時代もそんな本当の強さを持つ女性を尊敬しながら、男性は女性に立ててもらって、活躍してきたのです」
→感染症騒動の時の投稿や講演会、寺子屋がまさに「やむにやまれず」やってきました。

「ああなりたい、こうなりたいという勝手気ままに思い、言いたいことを言い、やりたいことをやるという心。
今、こういう思いが増えた結果、世間ではもめごとが多くなっています」
→自由を履き違えてしまったように思います。

「「私の中のあなた、あなたの中の私」 私とあなたの区別がない世界を生きていたのが日本です」
「日本と向かい合うのではなくて、自分が日本だと思う。これが大事なのです。~中略~
自分が日本だと思って生きていく」
→「私とあなたの区別がない世界」「自分=日本」 この意識、失われていますね。

「「世直し」と「世直り」は違います。~中略~
「世直り」というのは自分直りということです。~中略~
自分が直ったら、世の中も直るという世界です。~中略~
一人ひとりの「世直り」が必要なのです」
→自分の行動や選択が今の社会を作っている原因だと氣付き、一人ひとりができることをやっていく。私が講演でお伝えしていることですが、「世直り」という言葉は今まで使っていませんでした。

「天は、苦しむためではなく、しっかり喜びを味わうために、私たちそれぞれに役割を与えられ、心を与えられました。日本人はその役割をまっとうしながら、自分の中に大いなるものを見、人の中にも大いなるものを見、すべての中に大いなるものを見ることで、喜びを見出し「いいふうに」なるように生きてきた民族なのです。
元にかえること、今こそこれが大切だと思うのです」
元にかえること=「昔に進もう」「自然に還ろう」。同じお考えでした。

「強くなったから「敵がいない」ということではなく、すべてと和解し、何とも戦っていないのが「無敵」なんです」

「何があっても人のせいではなくて、自分のせいなのです。そこがわかれば、「生まれたことが楽しいし、すべてが楽しい!」ってなるんです」

「自覚のあるお詫びは、感謝より強い」「人はお詫びで魂が磨かれていく」

「学校教育のシステムがおかしいことなどは、皆わかっているわけです。~中略~
本来ならその人がみたまに気づいたなら、子どもが学校へ行く、行かないなどは、もうあまり関係がなくなるんですね」
→寺子屋を全国各地に作り、元にかえることが必要です。

「変えようとする以前に、そのことをどう捉えている自分がいるかを知ることの方が大事」
→「どう捉えている」、いつも言っている「解釈力」ですね。

「人と比べないことですね。~中略~
凹凸がたくさんあっても、それも面白い人生だと捉えられるかどうか。
それを知っていれば、喜びながら乗り越えることができるし、どんなに大変なことだって笑って過ごせる」



前回の投稿に書いたように、
とても厳しい時期がありましたが、大変なことのおかげで成長することができました。
心の在り方や考え方が変わることで、苦しみから抜けることができます。
「すべては自分次第」
ですね。
本の題名通り、今は「すべては今のためにあったこと」と思えます。
まだまだ未熟なので、これからも一生学び続けます。


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