仕事から志事へ

2016-11-02 | ほさか式幸せ生活

 今の日本では使い手や買い手・社員や働く人の安全・健康、環境などよりも自社の都合・利益が優先な企業が多数だと思います。大手になればなるほどその傾向は強くなります。理由は明白で、昔の日本の会社は社員を大切する会社・経営が多かったのですが、外国人株主が急増したこともあり、株主最優先になったからです。皆さんが日本の会社だと思っている会社の多くが外資系になっています。残念で信じられないことですが、今や都銀までもがそうなのです。組織が大きくなればなるほど安定して大きな利益を出し続けないといけなくなり、利便性や効率優先で目先のことに走るようになりがちです。食品添加物・人工甘味料・様々な化学物質・遺伝子組み替え・電磁波・買い手を騙すような宣伝や表示
(例 あるチェーン店では、約800種類ある添加物のうち4種類のみを抜いて「安心安全の無添加」と盛んにアピールしていますが、それ以外の添加物は沢山使っている)、など挙げればキリがありません。
危険性の高いものを使わされたり、いわゆるブラック企業のような労働。「これはおかしいんじゃないか」「こんなことしていいの?」と思いながら、お金のために働く。私は、これらを「仕事」と呼んでいます。

 10月30日の記事でご紹介したイタリアンのシェフの方は、飲食店にお勤めでしたが、経営・お金のために本来の姿から遠ざかっていく仕事を辞め、独立してお店を始めました
。以前勤めていたお店では、価格をさげるために、質を落としたり、ごまかしたりすることが常態化していたそうです。「こういうことをするために料理を志したのではない」という葛藤がありながらの「仕事」だったんですね。
 最初からすべて理想どおりというわけにはいきませんが、独立したことにより、ご自分の哲学に基づいた本来の「志事」ができるようになり、人氣で予約が取れにくい状況になっています。私もお店で美味しい食事をいただき、良い志事をなさっているのがわかりました。安全な地元の本物の食材を使い、手間をかけて手造りの料理を提供し、農家さんもお客様も喜んでくださる。
毎日の満足度・充実度はお勤めの時とは比べ物にならないでしょう。
 当店の「感動する包丁」を使うようになりましたから、ご本人とお客様の満足度はさらに上がりますね(笑)。

 このように「仕事から志事」へ転換する人が増えていけば、幸福な社会になっていくと思っています。尊敬する無痛整体師の西田先生も「脱サラリーマン」ということを提唱されていますが、私自身は早い段階で会社を辞めて、良い毎日・人生になりました。一番良かったのは精神面で、ストレスがなくなりました。
 ただ、サラリーマン時代は色々な面で厳しかったのですが、学ばせていただいたことはとても大きくて、それがなければ今の自分はないので感謝をしています。


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