掃除 ロボットにやらせる?

2018-10-09 | ほさか式幸せ生活

 今週12日(金)~20日(土)に「第9回 魔法の箒展」を開催することは、先日お知らせしました。
http://www.hosaka-n.jp/scheduleofexhibitions/#article_4907

 箒(ほうき)と言えば、当然お掃除ということになりますので、掃除について少し書いてみたいと思います。
最近はロボット掃除機を買わせようと大宣伝が行われているようです。

 いつも書いていますが、掃除に限らず、技術的に「できる」ということと「それをやったほうが良いか」はまったく別の話です。例えば、「原爆を作れる」からといって「作っていいのか」、は別ですね。

 「掃除と挨拶は人格形成の基本」と言われます。仮に将来、ロボット掃除が当たり前になり、子ども達が掃除をしたことが無いということになると、人格形成の基本を学べないことになります。その機会を親や大人が奪った、ということです。ワールドカップで、日本のサポーターがゴミを拾って綺麗にして帰ることや選手の控室が綺麗で、海外で絶賛されたようですが、そういうこともなくなるかもしれません。

 また、宮大工になるために最初に与えられる仕事は、箒で掃除だそうです。
なぜなら、掃除の仕方で「仕事に向かう姿勢と性格がわかる」からだそうで、料理も同じでしょうが、どこから掃除をするかなど「段取り」も考えたり、覚えていくのでしょう。

 さらに掃除は運動になるのですね。はたきをかけたり、箒で掃いたり、窓を拭いたり、床を雑巾がけしたり。0円で運動・ダイエットできます。わざわざ会費を払い交通費も時間もかけてジムに通って運動をするよりも、往復とジムで汗を流す時間があれば、ロボットではなくご自分で掃除しても時間は余りそうです。

 もう一つ、よく言われるのが、「魔法の箒を使うと自分の心まで清められるようです」というご感想で、掃除機だと沸いてこない感情だと思います。10月1日のブログ記事で、『「本物」は手間と時間がかかっているのです。』と書いたように、職人さんが丹精込めて丁寧に作られた物だということも伝わり、感じるのでしょう。「良い物を作ってくださり使わせていただき、ありがとう」という感謝の氣持ちを持ちながら、掃除ができるのは有難いことだと思います。

 同じく10月1日の記事で、
『手間をかけられることが「豊か」で、時間に追われ簡単便利を追求し、手間をかけられなくなった現代は貧しくなった』と書きましたが、電氣を使わず箒で掃除ができるのに、ロボットにやらせるのは「豊か」だとは言えず、退化だと思います。
ただ、魔法の箒を使ってみると、皆さん「掃除機よりも便利」だと仰います。


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