前回、解熱剤で必要な反応を抑えてしまうことを書きました。
その時の症状を抑えるだけで、根本を治したり原因を改善するものではありませんので、西洋医学は慢性疾患・生活習慣病には向かないことが多いです。
私が尊敬する無痛整体師の西田先生が、明快な例えを仰っていました。
慢性疾患に西洋医学を採用するのは、「火事の時に非常ベルが鳴る。その時にベルの音を消すだけで、火元を消していないのと同じこと。だから解決しない」
多くの方がベルの音を消すことしかしていないから、当然ですが、完治しない、クスリ漬けになってしまう、のです。
私の父の例で言えば、病氣の最大の原因は、「心の在り方」だったと思います。これはずっと一緒にいた家族だからわかることで、診断で初めて会った医師が5分話しただけで分かるはずがありません。それなのに、ずっと一緒で本氣で心配している家族よりも、大病院で1日何人もベルトコンベアのように患者ではなくデータと写真を診ている人を信用するのですから、不思議というか洗脳と言えます。
日本は、海外と違ってちょっと具合が悪いと、すぐに「病院に行く」「クスリを飲む」という人が異常に多く、大きな問題だと思います。異常を異常と思わなくなり、常識になってしまっています。ただ、以前も書いたように緊急・救急には西洋医学は有効です。(続く)