日本の傳統はすごい!5〔いぐさ編 5〕

2018-06-02 | ほさか式幸せ生活

8 吸音効果
 アパートやマンションでフローリングだと、お子さんがどたどた走り回ったりすると、音が響いて「下の人に迷惑じゃないかな」などと気になりますね。いぐさのラグや置き畳を敷くと、音が響かず気になりません。赤ちゃんが転んだ時にも、フローリングはドン!と音がして痛いですが、いぐさのラグや置き畳だと音も静かで痛くありません。
特に国産いぐさは、無数の空気層が音を吸い込んでくれてクッション性も高いので、なおさら効果的なのです。

9 丈夫で長持ち
 現在は外国製が圧倒的シェアをもっているので、
いぐさ製品は、
・硬くて足がしびれる
・何年ももたずにボロボロになってしまう
・古くなると黒っぽい茶色に変色してしまう
というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようです。これは偽物です。

 日本のいぐさと中国のいぐさの断面を顕微鏡でみますと、まったく違う物ということがよくわかります。(当店でその写真をご覧になれます)
健康な土で育った日本のいぐさは先まで中がぎっしり詰まっていますので、まず草自体が丈夫で弾力があり、コシと艶があります。
店で扱っている品は、面積あたりに使う草の本数や織りの技術も違いますし、土づくり、草の栽培、選別、織り、天日干し、表面をヘチマでこすりあげる仕上げまで、すべて九州で顔の見える職人たちが行なっています。
 冬に苗を植え、夏に刈り取ります。
収穫後は、長さ別に分けて切り揃え、何度も選別を繰り返します。中太で径が揃ったものが選ばれます。膝の上に広げたり、筒に立てて扇のようにして、1本づつ人の目と手で折れや傷のあるものをふるい落としてから織機にかけます。機械化する部分があっても、職人の気配りといぐさを見る目が大切なんですね。
 そして、古くなっても飴色になるのが、いぐさ本来の美しさなのです。

実際にお使いいただくと、丈夫さ・心地よさ・肌触り・弾力性・香り・見た目など、外国製品とはまったくの別物というほどの大きな違いを実感できます。


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