「人間を磨く」 田坂広志著

2024-06-15 | ほさか式幸せ生活

生き方を学ぶために、色々な本を読んでいます。
以下は、「人間を磨く」から。

古典からは「理想的人間像」ではなく、「具体的修行法」を学ぶ

我々が目指すべきは、自分の中に「幾つもの人格」を見出し、育てること。仕事や生活の場面や状況に応じて、適切に切り替える能力を磨いていくこと。

人間関係が好転する「心の技法」 「七つの技法」
1、心の中で自分の非を認める
2、自分から声をかけ、目を合わせる
3、心の中の「小さなエゴ」を見つめる
4、その相手を好きになろうと思う
5、言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
6、別れても心の関係を絶たない
7、その出会いの意味を深く考える

人は、自分の非を認めず、欠点を認めず、自分には非がない、欠点が無いと思い込むとき、周りの人の心は離れていく

人間関係がおかしくなる時は、必ず互いに「相手に非がある」「自分には非がない」と思っているから

コミュニケーションは、「言葉」で伝わるのが「2割」、表情・眼差し・仕草・身振り・態度・雰囲気など「言葉以外」が8割。

「学歴」は、受験戦争を勝ち抜いて獲得されるものであるため、競争に勝ち続けても、常にさらに上位の競争に巻き込まれ、他者との比較の世界に置かれ続ける。そのため、常に「敗者となる不安」が心の奥深くに広がり、決して「本当の自信」は得られない。

人間、自分に本当の強さがないと感謝ができない。

心が強くなければ、心が弱っている時は、相手に対して「こうして欲しい」「なぜ、こうしてくれないのか」といった要求や不満の思いを抱くだけで、その相手に対して感謝の思いを抱くことはできない

「謙虚さ」の修行を続けていると、自然に「本当の自信」が身についてくる
「感謝」の修行を続けていると、自然に「本当の強さ」が身についてくる

メンバーを好きになることが最初の大切な仕事。部署やチームで良い仕事をしようとするならば、必ず求められる大切な心構え

人を好きになる努力をしていると、好き嫌いというのは、変えがたい「感情の問題」ではなく、努力次第で変えられる「意志の問題」

人間関係がおかしくなる時は、心の深くで、相手と「正対」せず、「斜に構えて」見ている。「あの人はああいう人だから」「この人は、どうしてこうなんだろう」「所詮、言ってもわからないから」「もう無理だろう」といった冷笑的な眼差しや皮肉な眼差しで相手を見ている

「正対」できないのは、根拠のない思い込みがあるから。互いに心の奥深くが分かっているわけではないのに、分かっていると思い込む。自分の勝手な「思い込み」で相手を見る。
最初に行うべきことは、思い込みを捨て、相手の声に耳を傾けること。

相手に正対する、とは、「相手を1人の人間として敬意を持って接する」こと

嫌いな相手を感情的に非難すると、ますますその相手に対して攻撃的になる

我々の心は、誰かを感情的に批判や非難したり、誰かの悪口や陰口を言うと、その人をますます嫌いになっていく

「好きではない人間を好きになろうとする」ことは難しくない。相手の孤独や寂しさを見つめること。

愛情とは相手との関係を絶たぬこと
愛情の反対語は「無関心」

問いに正しく答えを出し、出会いの意味、出来事の意味を正しく解釈すると、自然に目の前の問題が解決していく。
問われているのは、解決力ではなく、「人生の解釈力」



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